まず最初に。
冬キャンプを快適に過ごす為に、テント内で火気を使用する方も多いと思います。しかし、テント内での火気の使用はどのメーカーも禁止しています。毎年、キャンプやワカサギ釣りなどで一酸化炭素中毒症状で死者もでています。
火気の使用に関しては、あくまで自己責任になります。とは言え、寒い冬でも快適にキャンプをしたい方は、最低限、自分の身は自分で守れる様に一酸化炭素警報器と消化器は必ず持参して下さい。
テント内での火気使用のリスク。
その1 火災の危険性
まずは、火災の危険性に注意が必要です。特にアルコールバーナーの炎は、日中はほとんど見えません。アルコール燃料の取扱いには、細心の注意が必要です。
また、テント内で石油ストーブや薪ストーブを使用する際も注意が必要です。テント幕から、離して設置していても、テントは思わぬ突風でかなり変形したりします。いくら難燃性素材と言っても、ストーブに触れれば引火する危険があります。
ですので、消化器は必ず所持して下さい。
その2 一酸化炭素中毒症状
一酸化炭素中毒症状による死亡の危険性。一酸化炭素は目に見えず、匂いもないので一番厄介です。
一酸化炭素濃度(ppm)の毒性は以下の通りです。
- 100ppm 数時間でも目立った作用なし。
- 200ppm 1~1.5時間位で軽度の頭痛。
- 400~500ppm 1時間位で頭痛、吐き気。
- 600~1000ppm 1~1.5時間位で意識を失う。
- 1500~2000ppm 2時間位で死亡の危険性。
- 3000ppm以上 10~30分位で死亡の危険性。
- 10000ppm 即死レベル。
こちらも一酸化炭素警報器の設置は必ず行って下さい。
一酸化炭素警報器を実際に使用した感想と、使い方を説明します。
使用方法は裏面のカバーを外して単3電池を3本セットすれば完了です。作動状況の確認方法は、テストボタンを押すか、テストボタン上の緑のランプが30秒に1回点灯します(明るい場所ではわかりずらいですが)。点灯が確認出来れば、正常に作動しています。
ちなみに、この警報器は以下の状況で作動します。
- 一酸化炭素濃度50ppmが1時間続いた場合。
- 100ppmが10~40分続いた場合。
- 300ppmが3分続いた場合に警報音とランプが点滅します。
実際に使用してみた。
今回はコールマンスクリーンタープをフルクローズにした状態で、テストしてみました。フルクローズと言っても、適度に風も入ってくるので完全な密閉状態ではありません。
- 石油ストーブ使用 時々警報器の液晶に50ppmと表示されるがアラームは鳴らず。
- 石油ストーブとガソリンランタ使用 1時間程使用したところで初のアラーム。液晶は100ppmの表示。(ビビって換気)
- 石油ストーブとガソリンランタとガソリンストーブ使用 30分位でアラーム。液晶は250ppmの表示、更にどんどん数値が上がっていき1~2分で300ppmまで上昇。さすがに、フルクローズでは無理と判断。
このように、一酸化炭素警報器があれば、一酸化炭素濃度を確認できます。アラーム音もかなりの音量で知らせてくれます。しかし、これに頼らず適度な換気は必ず行って下さい。また、就寝前には必ずストーブなどは消化して下さい。
万が一が無いように、キャンプを楽しみましょう。